ふたば訪問看護ステーション|株式会社タモト 沖縄県南風原町 那覇市

病院看護師と認定看護師の在宅医療研修について

2015.12.25

≪病院看護師と認定看護師の在宅医療研修≫

以前より、病院側の看護師から、在宅療養を見据えて退院支援・調整するも、在宅での患者様の療養生活を見たことがない為、在宅医療のイメージができない、との声を頂きます。
また、各種の認定看護師の方々からも、在宅では、どのような事が困っているのか?病院と在宅での違いは何か?との声も頂きます。

そこで、2015年から、ふたば 訪問看護ステーションでは、病院と地域の連携を促進するために病院看護師と皮膚・排泄認定看護師の研修を受け入れる事に致しました。

 ・ 沖縄赤十字病院:看護師(療養支援看護師育成)  5名 (各1日)
 ・ 皮膚・排泄認定看護教育課程 3名 (各1日)

研修では、訪問看護に同行 (利用者:4件/日)してもらい、在宅における医療ケアの工夫、衛生材料関連、在宅での安全整備、外来通院時の手段、多職種との連携・家族支援や調整、訪問看護師の役割、各種制度(医療保険・介護保険・自立支援など)などの内容を盛り込んだ研修内容としています。


≪研修を受けた看護師の感想≫

「在宅のイメージがついた」 今まで在宅をとらえた退院支援をしていたつもりだったが、
「退院支援・調整に対する意識が変化した」
「病院と在宅医療(訪問診療・看護)、福祉との連携が重要である事を再認識した」
「退院後、困ったことを利用者や家族から生の声が聞けたのがよかった」
「重度利用者の外来通院について具体的にイメージができた」などの感想を頂きました。


≪研修を受けた認定看護師の感想≫

・同じケアをしていても、病院と在宅での環境(温度・湿度)の違いから生じる皮膚ケアの問題をみさせてもらい、意識の変化につなげられた。
・介護保険制度が、整備されているのに対し、医療保険を利用している、65歳未満の難病や小児利用者等は法律が不整備な為、まだまだ地域では暮らしにく現状がある事を目の当たりにした。(ベッドのレンタルや特殊マットなど) 法律のもと、すぐは利用できない。
・在宅での皮膚ケア等の管理は、在宅環境を見据え、患者、家族が実践できるよう、皮膚ケア等をアドバイスしなければならない事を再認識した


≪ふたば 訪問看護の感想≫

病院と在宅の連携に関し、これまで在宅療養環境のイメージがつかない、連携をどうとったらよいかわからないと、お声を頂く事がありました。
今回の研修で、療養生活を目にすることで在宅医療のイメージができ、退院調整に役立てて頂けたらと考えています。

病院の看護師や認定看護師が在宅療養環境の視点にたって考えてもらう事で、家に帰っても患者さんやご家族は安心して過ごせると思います。
また、病院と地域が途切れない支援を継続するためにも、連携は重要だと考えておりますので、今後も、患者さんの退院後の療養生活等をフィードバックすることでいい支援に繋げていけるよう、考えていきたいと思っています。これからもよろしくお願いいたします。

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